lifenote since 2009-07-19

映画、本、音楽、絵画、スポーツと世の中にはきらきら輝いていることがいっぱいです。その中で私の人生で触れることのできるものはごくわずか。そして私の心を揺さぶるものはもっとわずか。ゆえにその中には私の人生が見えてくる。なんて大げさなことは考えていませんが、感性に触れたものを少しずつ書き留めたいと思います。

My Favorite Movies

かもめ食堂

kamome.jpg萩上直子監督。
サチエ(小林聡美)はフィンランドの都市、ヘルシンキで「かもめ食堂」という名の日本食の小さな店を営んでいる。 ある日カフェにやってきた日本かぶれの青年に「ガッチャマンの歌の歌詞」を質問されるが、思い出せず悶々としていると、町の書店で背の高い日本人女性ミドリ(片桐はいり)を見かける。 もしや、と思い試しに「ガッチャマンの歌詞を教えて下さい!」と話しかけると、見事に全歌詞を書き上げるではないか。 旅をしようと世界地図の前で目をつぶり、指した所がフィンランドだった…というミドリに「何かを感じた」サチエは、彼女を家に招き入れ、やがて食堂で働いてもらう事に。
一方、マサコ(もたいまさこ)は両親の看護という人生の大役を務め終え、息抜きにフィンランドにたどり着いたものの、手違いで荷物が紛失してしまう。航空会社が荷物を探す間にかもめ食堂へとたどりつく。
生い立ちも性格も年齢も違う3人の女性が、奇妙な巡り合わせでかもめ食堂に集まった…。
そんなわけで、ゆったりした時間の流れの中で最後まで非常に気持ちよく観ることができます。画の綺麗さ(色彩や構図)はもうあまりにすばらしく、肯定的で丁寧な言葉使いが尽くされている点も好感度高いです。本ページ一作目にふさわしい映画です。
映画好きなら一度は...。

                                        topに戻る

life is beautiful

ライフ.jpg 監督はロベルトベニーニ。脚本主演も同じです。
 1939年。ユダヤ系イタリア人のグイドは、トスカーナのある街にやって来た。そこで彼は小学校教師のドーラに恋をする。彼の純粋さとロマンチックな人柄は、確実に彼女の心をとらえ、困難の末ふたりはめでたく結ばれ、息子を交えた親子3人の幸福な家庭を築くのだった。だが、戦争の色が濃くなり、幸せだった家族には強制収容所行きの過酷な運命が……。絶望と死の恐怖に支配された世界を目の前にして、グイドは家族を守るため、ある“嘘”を思いつく−−。
 人生は美しい−−タイトルのとおり、これは明日をも知れない極限状態に置かれながらも、決して人生の価値を見失わず、豊かな空想力を駆使して愛する家族を守り抜いた、勇敢な男の物語である。

随分昔に観た映画ですが、感動作です。
映画好きなら一度は...。

                                        topに戻る

crimson tide

crimzon.jpg 冷戦後の世界を背景に、ロシアでおきた叛乱にそなえて出港した弾道ミサイル原子力潜水艦を舞台とする潜水艦映画。エリートと叩き上げの対立、「見えない敵」との頭脳戦、外界と限られた接触しかない特殊な環境、これら潜水艦映画の伝統的なプロットを踏まえつつ、ほとんど一般に知られることのない、現代の弾道ミサイル原潜内での日常、演習、ミサイル発射手順の細部の描写の積み重ねを踏まえて、究極の破壊力の行使をめぐる緊迫したドラマが展開される。
 というわけで、潜水艦ものが結構好きな私としてはお勧めの一本がこれです。 密閉された空間内で繰り広げされる様々な出来事はついついそこにいるかのような独特の緊張感(閉塞感と開放感)を与えてくれて、たまりません。
デンゼルワシントン、ジーンハックマンいずれもかっこいいですねえ。

                                        topに戻る

笑いの大学

わらい.jpg 舞台は昭和15年。日本は戦争への道を歩み始めていた。国民の娯楽である演劇は規制され、台本も上演前に検閲を受けていた。
 そんな時代に、警視庁の取調室で出会った2人の男、1人は笑ったことがない男、情け容赦ない検閲官・向坂睦男。 1人は笑いに命をかける男、劇団“笑の大学”座付作家・椿一。 向坂は、このご時世に喜劇など上演する意味がないと考えている。“笑の大学”を上演中止に持ち込むため、椿の台本に対して「笑い」を排除するような無理難題を課していく。 一方椿は、上演許可を貰うため、向坂の要求を飲みながらも「笑い」を増やす抜け道を必死に考えていく。執拗な向坂の要求は、皮肉にも台本をどんどん面白くする方向に向かってしまっていた。いつしか2人は夢中で喜劇台本を創り始める。そして完成の瞬間、2人に訪れる宿命とは。
....何度観ても笑えてそして泣ける映画です。
三谷幸喜さんも星護さんもすごい。

                                        topに戻る

認知症を主題にした映画

kiminiyomu.jpg認知症をテーマにした映画が随分出来ています。認知症は日本でも患者数がどんどん増えつつあり他人事ではなくなってきました。特に高齢者の場合介護の現場ではもうあまりに大変な事態になっています。認認介護(自宅で認知症のお年寄りが認知症の連れ合いを看る)すらあるくらいです。認知症にはさらに物忘れだけではなくBPSDという様々な周辺症状が伴います。これが介護を非常に難しいものにしています。こういう現場をみると、今回取り上げた3本の映画(日本発-明日の記憶、アメリカ発-君に読む物語、韓国発-私の頭の中の消しゴム)はどれもみな認知症の実情を深く掘り下げているとは思われません。映画故の限界は当然ありますが、認知症の理解を深めるためにはほとんど役に立たないし、認知症がこういうものだとなめてかかるスジがいると大変です。
でもこの3本に共通しているのは、最愛の人に自分が忘れ去られてゆく悲しさ苦しさを乗り越えて愛し続けようとするところで、これはすばらしいことです。そういう意味合いではお勧めの映画です。
ちなみに私は君に読む物語が一番好きです。

                                        topに戻る

彼女、三部作

ryoukiteki.jpg 多分多くの人たちが観た映画だと思います。猟奇的な彼女(2001、韓国)、僕の彼女を紹介します(2004、韓国)、そして僕の彼女はサイボーグ(2008、日本)。監督はいずれも韓国のクァクジェヨンさん。
 前二作のあと、しばらくして3作目のアナウンスがあり、とても楽しみにしていましたが、3作目は私の大好きな時間移動の要素が入り理科系の頭はくすぐられてとてもおもしろいのですが前二作にあった胸きゅん感はやや薄れました。
 でもこの三部作はとても楽しめた私の中では評価の高い映画です。
 是非この順番に観てみて下さい。

                                        topに戻る

博士の愛した数式

hakase.jpg役所広司さんがはじめて監督をする映画がまの油の解説の中で触れていた言葉に人は二度死ぬというのがありました。一度目の死は肉体の死、二度目の死は自分を知っている人が死んでその人の心からも消える時。記憶って普通のことのように考えているけれど、自分が自分であること、目の前の人が自分の大切な人であることを感じるためには不可欠。それを失うことはこの上ない恐怖です。そんな記憶の障害をモチーフにした映画です。
認知障害の映画ではありません。家政婦の仕事に誇りを持つシングルマザーとその子、そして80分しか記憶を保持できない数学者が織り成す世界は不思議な感動を覚えずにはいられません。最後に挿入されるウイリアムブレイクの詩もすばらしい。

一つぶの砂に 一つの世界を見
一輪の野の花に 一つの天国を見 
てのひらに無限を乗せ
一時のうちに永遠を感じる

                                        topに戻る

ガチ☆ボーイ

gati.jpg始めはちょっとした違和感を持ちつつもよくあるおもしろおかしい青春ものかなと思って観ていたら、途中からずんずんあることがわかってきてはまっていきます。
 舞台は北海道学院大学プロレス研究会。佐藤隆太演じる主人公の五十嵐はプロレス特有の<お約束>、<段取り>が覚えられず、ついついどの試合も真剣勝負の<ガチンコ>になってしまうのでした。それがストーリーが進むにつれ…..。監督は小泉徳宏さん、なんと当時は全然気がつかなかったけれど今をときめく向井理さんも出ています。切なさもいっぱいで好きです。


                                        topに戻る

THIS IS IT

this_is_it.jpgこのDVDをここに乗せることになるとは思ってもいませんでした。
MJのことを知らない人間はいないと思いますが、私も彼については精々king of popとか、ネバーランドとか、スリラーとか当たり前のキーワードを知ってる程度でした。
ところが彼の死を契機にいろいろ調べたり見ているうちにあっという間にはまりました。
彼には神が降りてきていたとしか思われません。
いい言葉が思いつきませんが、確信できます。
彼の遺作とも言えるこのDVDを観たらわかります。
知らないうちに涙が出ます。
〔追加)その後彼の作品や生き様をいろいろなメディアを通じて見聞きしました。彼の天賦の才能やそれにおぼれない努力に結果として付いてきた富に群がるハイエナのようなヤカラに苦しめられながらも、音や踊りや皆を楽しませることを妥協することなく継続していた彼はやはり私たちの宝物と言えると思います。

                                        topに戻る

おっぱいバレー

おっぱい.jpg久々の更新です。この間いろいろな映画を観ましたが、なかなかこのページに書き込もうと思うのがありませんでした。しかし、久々に更新意欲が出る映画に出会いました。おっぱいバレー、少し古いけどいい映画です。
勝てばあこがれの女先生のおっぱいが見られる、それだけをモチベーションとしてバレーボールの練習、試合に打ち込む男子中学生たち。青春って感じです。
映画の内容もいいけれど、挿入歌がみなとてもいい。私の琴線に触れる曲ばかり。それと画がきれい。色合い、画面のバランスとか目立たないけれど非常にいい。かもめ食堂もよかったけどね。
そういえば綾瀬はるかさん、このブログで二回目の登場です。この映画でもはまり役だと思います。
おまけですがかもめ食堂、めがねと続いてヒットしてとても期待していたプールですが、これはよくありません。全然感動しません。監督の力の差だと思います。画もぜんぜん綺麗じゃなかったし、評判と言われた挿入歌も少しも良くなかった。

                                        topに戻る

カールじいさんの空飛ぶ家

ka-ru.jpg先日観た映画の中で珍しく2本、記録しておこうと思った映画がありました。ひとつはこのカールじいさんの空飛ぶ家です。

タイトルから受ける印象はそんなに観たいぞという感じではないんですが、とてもほめている方たちもいるので観ました。そして、本当にいい映画だと思いました。下のような話もおまけであって、これまたきてしまいます。

.......このピクサー最新作は当初より並々ならぬ期待をされており、ある10歳の末期がんの少女が死ぬ前にこれを見たがったニュースも有名だ。それを知ったピクサーの優しいおじさんたちは、部外秘の完成フィルムをDVDに収めなんと彼女の病室まで出向いて上映した。もはや画面を見ることも出来ぬほど憔悴した少女は、耳元で必死に解説する母親の「声」で本作を鑑賞、その7時間後に亡くなった。せつない話だが、この傑作を最後に選んだ少女の鑑識眼は、まぎれもない本物であったといえるだろう.....。

ピクサーはいいなあ。大人もきちんと鑑賞できる(もちろん子供も楽しめる)アニメを作ってくる。

                                        topに戻る

最期の忠臣蔵

1298688072.jpg時代劇物はほとんど観ないのですが、忠臣蔵はなにやら日本人の琴線に触れる話のようで、私も例外ではなく反応してしまいます。その忠臣蔵のストーリーを拡張するような形で展開するフィクションですが、とてもよく出来ていると思います。大石内蔵助の密命を受けて死ぬことを許されなかった討ち入り後の赤穂浪士の話なのです。それを演じる役所広司さん、佐藤浩市さんはもちろん、役者勢揃いで、皆いい味を出していました。



                                        topに戻る

ジュリエットからの手紙

juliet_sub04.jpgラブストーリーです。タイトルだけ見ると何となく今一っぽい感じなのですが、面白いです。私の好きな切なさ感もそこそこにちりばめられてますし、圧巻なのは景色のきれいさです。何カ所もため息が出てしまうところがありました。原題はletters to Julietとなっているので、邦題と逆ですね。観たらわかります。映画の中で手紙のやりとりを担っていた組織は実在しているのだそうです。
もちろんネットのアドレスもあってhttp://www.julietclub.com/index_en.aspだそうです。世の中にはいろいろあります。


topに戻る

初恋の来た道

0518_p.jpg『都会で働くルオ・ユーシェンは、父の訃報を聞いて故郷の村へと戻って来た。嘆き悲しむ年老いた母の姿を見ながら、彼は昔聞いた両親のなれそめを思い出す。それは18歳の母、チャオ・ディと20歳の父、ルオ・チャンユーの出会いの物語だった。美しい少女・ディは、町から赴任して来た若い教師・チャンユーに恋をする。字を知らない彼女は、心づくしの手料理で彼にその想いを伝えようとする。やがて願いは叶い、2人は心を通わせるようになるが、その幸せは長くは続かなかった。 “文革” という時代の波に押し流され、彼らは離れ離れになってしまう。 「戻って来る」 という言葉を信じて、ディはひたすらチャンユーを待ち続けるのだが・・・。』
ラブストーリーが続くけど(^_^;)、いい映画はいい。チャンイーモー監督とチャンツィイーさんだからなあ。
泣きました。

topに戻る

ラブアクチュアリー

la.jpgラブストーリー続きで、やけっぱちでもう一本。これもいいです。
あちこち切ないのです。特に好きな場面は...多分みんな好きな場面でしょう。ですからあえて書きません。
なんと9つの愛の物語。
いい映画だと思うなあ。

topに戻る