lifenote since 2009-07-19

映画、本、音楽、絵画、スポーツと世の中にはきらきら輝いていることがいっぱいです。その中で私の人生で触れることのできるものはごくわずか。そして私の心を揺さぶるものはもっとわずか。ゆえにその中には私の人生が見えてくる。なんて大げさなことは考えていませんが、感性に触れたものを少しずつ書き留めたいと思います。

My Favorite Books

Steve Jobs

steve-jobs_06.jpg 読んで感動を得た本も少しづつ記録しようかな。第一弾はこれ。
もう20年以上もコンピュータはマックで、私の日々の生活を仕事でもプライベートでも豊かなものにしてくれています。さらに最近ではiPhoneやiPadが加わり一層その思いを深くしています。これらは全てSteve Jobsさんがappleで創造したもので、広く深く世界のIT関連領域にプラスの影響をもたらしたことは疑う者はいないところだと思われます。伝記はほとんど読んだことがなかったのですが、この度彼の死に接しその生き様をより知りたいという思いと、それによって上手くは言えないけれど私の中で彼の魂のごくごく一部でも生きていてほしいという感じで読んでみました。好きだったせいもあるかも知れないけれど伝記でこれほど感動するとは思いませんでした。感謝の気持ちと共に心から彼の冥福を祈ります。



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風が強く吹いている

4104541044.jpg また三浦しをんさんの作品。随分前に出版されていたものですが、舟を編むを読んで始めて知ったのです。超大忙しの毎日で買ってから随分経ってしまいましたが、今日一気に読み終えました。あらすじを一言で言えば無名大学陸上部が箱根駅伝に出場する話です。なんと部員集めから始まるというとんでもない話なのですが、いよいよ箱根駅伝のスタートあたりから後はもう私の涙腺は緩みっぱなしな訳です。現在ひどい目腫れ状態です。マラソンとか駅伝とか、何と単調に思えるスポーツなのに見始めたら止まらないわけがちょっとだけわかった気がします。三浦しをんさん、描写の力はやはりとても優れていると私は思います。知らなかったけど映画にもなってます。エキストラ何万人って書いてあった。これも観るのがとても楽しみです。

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舟を編む

舟を編む_原作本_帯無し.jpg タイトルからはどんな内容か見当がつきづらいのですが、とある出版社の辞書編集部が大渡海という辞書を生み出す物語です。編纂に当たる主人公達やそれを取り巻く人たちの情熱や関わり、苦労、喜び、葛藤といったものを描いています。

小説ってエンターテインメントと思っている私にはとても読みやすく、楽しめるものでした。日本語を用いた表現法、間の取り方は秀逸で今まで同様の文体を経験したことがありません。三浦しをんさんの個性、独自性を示すものの一つだと思います。

2012年度の本屋大賞で話題になって始めてきちんと三浦しおんさんを意識した程度のなんちゃって読書家でお恥ずかしいことですが、他の作品も読んでみたくなりました。(さっそく風が強く吹いているを読み始めました(*^-^*)。さてどうでしょうか)




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ミレニアム1 ドラゴンタトゥーの女

images.jpg 面白いですねえ。ハリウッドリメイク版としての映画ドラゴンタトゥーの女のレンタルが開始になったのをきっかけにいろいろ見ていたら、原作が世界的大ヒットし、日本でもこのミス2位とか週刊文春ミステリ第一位とかとっているようで、まずは原作、ということで読んでみました。面白いです。徹夜必至ですがお勧めです。この物語の作家スティーグラーセンさんはなんと三部作を残した段階で心筋梗塞で亡くなってしまったのです。うーん、なんとも惜しい。ともあれミレニアム2、3と既に出版されているので遅ればせながら読まずにはおられません(^_^;)。主人公の女性、リスベットの過去と二部、三部での活躍(?)が気になります。もちろん主人公の男性ミカエルとの友情、愛情、連係プレーも。



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ジェノサイド

jenosaido.jpg 面白かったです!詳しい内容は知らない方がより面白いと思うのであまり書きませんが、アフリカのコンゴとアメリカ、そして日本が舞台です。この3か国にいる人間達が絡み合っていくさまはほとんどノンストップの展開です。ちょっとだけ昔読んだパラサイトイブを彷彿とさせますが、オリジナリティー抜群です。このミステリーがすごいで一位でしたがそう思います。作者の高野和明さんはかなり昔読んですごく面白いと思った13階段の作者でした。一流のストーリーテラーなんだと思います。



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下町ロケット

510yaMtPEzL.jpg 最近宇宙物でちょっと心動かされたことがあったので、その紹介です。一つはこの小説です。下町の小さな工場で科学技術の粋を尽くしたロケットの大切な部品が作られることはまずは素直に小気味いいことに感じます。これは決して夢物語ではなくて、リアルの世界でも日本の技術力の高さを示す同様の例はいっぱいあります。しかし大企業との軋轢とか昨今の経済事情とか単純に物事が進まなくなっていることも事実です。技術だけではなくてそんな思わぬ困難を乗り越えて新型ロケットを打ち上げることに真摯に取り組んでいく主人公、そしてそれをまわりで支える者たちの感動的なドラマです。

 宇宙物の二つ目は村山斉さんの<宇宙は何でできているのか>です。現在の宇宙の年齢は誕生(ビッグバン)以来ほぼ137億年と考えられているようです。そして現在星などの物質の全部の重さ(エネルギー)を集めてもなんと宇宙全体のもつエネルギーの0.5%にしかならないのだそうです。おまけにビッグバン以来宇宙はさらに加速しながら膨張し続けいているそうです。近くの恒星がどんどん遠ざかって100億年ぐらいたつと空にはなにも見えなくなるそうです(+_+)。この膨張を後押ししているものが暗黒物質、暗黒エネルギーというものだというのです。そしてなんとこの見えそうで見えない暗黒物質や暗黒エネルギーが宇宙全体のエネルギーの7割を占めているというのです。それから物質に対して反物質という概念もあって、お互いに打ち消し合うこの両者のうち物質が10億分の2だけ多いので我々が存在しているということなのです。うーんなんだかわけがわかりません。わかりませんがすごいです。ビッグバンの直後、時間でいうと100億分の1秒後に暗黒物質が誕生しその時の宇宙を構成しているのは各種素粒子で、したがって素粒子の研究をすると宇宙の成り立ちもわかるということです。あとで説明しろと言われても全然出来ませんが(゚_゚;)、順を追って読み進めると非常に理解しやすく、エキサイティングな内容の本です。

宇宙物の三つ目はハヤブサです。
これは別に項目を作って書き留めたいと思います。


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映像化不可能

Unknown3.jpgUnknown2.jpgh1.jpgミステリーにはいろんな分野があって、謎解きが一つの楽しみでもあります。謎解きの中でも密室殺人のトリックとか、なぜその事件が必然であったかとか、その小説の中身そのものを追求しながら読み進めるのが王道です。でもそれらとは全然異なる叙述トリックと行って読者が知らないうちに勝手にミスリードしてしまうトリックっていうのもあって、それが好きです。何編かあるのですが、今回挙げる三編はどれも最後の最後までわかりませんでした。そう思って読んでいてもわかりませんでした。

1 葉桜の季節に君を想うということ  歌野晶午  
    気持ちよくだまされます。さわやかなラスト。2004年度このミス第1位はうなずけます。
2 ロートレック荘殺人事件   筒井康隆
    大御所筒井康隆さんの作品。まず読み終える前に見破れる可能性はないでしょう。
3 イニシエーション・ラブ   乾くるみ
    青春まっただ中、恋する初々しい男女。そう感じながら読み進みました。
でも最後の数行で完全にやられました。複雑な心境です。この小説映画化されています!?どうやって!?観てみたいです。



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